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撮影は準備で決まる!押さえておきたい事前準備と当日の心得

Rui Kikuchi
Assistant Director

こんにちは。アシスタントディレクターの菊地です。

アシスタントとして入社してから早10ヶ月ほどが経ち、様々な案件に関わらせていただくようになりました。

そんな中、サイト制作のための撮影にも同行させていただく機会が徐々に増えてきましたので、
今回は自分自身への振り返りや学びも兼ねて、撮影に立ち会う際に押さえておきたい段取りや当日の流れをご紹介します。

撮影に慣れていない方や、初めて撮影に立ち会う方の参考に少しでもなれば嬉しいです!

WEB制作における撮影の重要性

写真は企業やブランドの「第一印象」を左右する大きな要素です。

もちろん内容や予算感によって、撮影が必要ない場合もありますが、主に採用サイトやコーポレートサイトでは写真を一新し、撮影する場合が多いです。

社員の方の表情やオフィスの雰囲気など、実際の現場を映し出すことで、サイトを訪れた人に安心感や信頼感、ワクワク感を与えることができます。

特に採用サイトでは、「この会社で働くイメージ」を持ってもらう上で、写真の力は欠かせません。

撮影までに必要な事前準備

最終的なサイトのクオリティアップや、当日スムーズに撮影を行うためには、事前準備がものすごく重要になってきます。

実際にどのようなものが必要になるのか、順番にご紹介していきます。

撮影コンセプトとカットリスト

サイトのコンセプトやデザインに合わせて、カット数を洗い出していきます。

カット数によって当日のスケジューリングや所要時間が変わってくるので、最初に明確にしておくことが重要になってきます。

また構図や撮影イメージを整理する際には、参考写真を集めてカットリストを作成します。
この工程はデザイナーが担当する場合が多いかと思いますが、ディレクターも全体の意図を把握し、しっかり考えておく必要があります。

カットリスト資料 参考

これにより、クライアントやカメラマンとの認識を合わせやすくし、
「どんな雰囲気で」「どんなトーンで」「どんな構図で」などのイメージ共有にも役立ちます。
さらに、撮影場所も想定しておくことで、当日も滞りなく進行することができます。

これらを資料としてまとめた上で、クライアントやカメラマンにも確認していただきます。

カメラマンのアサインと日程調整

撮影内容などを整理した上で、カメラマンのアサイン、撮影日の日程調整を行なっていきます。

まずカメラマンをアサインする際に、下記のことを伝え、お見積りと撮影候補日を提示してもらいます。

  • どのような目的・内容のwebサイトか
  • 撮影の経緯
  • 撮影内容
  • 希望の納期

内容によっても変わってきますが、基本的にはカメラマンから候補日をいくつかもらい、
その候補をもとにクライアント側で社内の日程調整を行い、撮影日を確定していく流れになります。

香盤表の作成

香盤表とは、当日の撮影全体の流れが書かれているスケジュール表です。

セッティングや移動時間なども考慮しながらスケジュールを組み、クライアントやカメラマンにも確認を行いながら作成していきます。

実際に作成する際には下記の項目が必要になるでしょう。

  • 日時 / 集合場所
  • 撮影の順番
  • カットNo.
  • 各シーンのカット数
  • 各カットの撮影内容 / 場所 / 所要時間
  • アサイン人数(モデル)
  • カットイメージ
    etc…
香盤表 参考

こちらもデザイナーが作成する場合がありますが、ディレクターも全体の時間を管理していく必要があります。
そのため、どの工程にどれくらい時間がかかるのか、事前に想定しておくことが大切です。

ロケハン

可能であれば、撮影カットリスト・香盤表をもとに、事前に下見を行います。
撮影の順番や、構図、妨げになるものや動線の確認など、本番の流れをシュミレーションします。

その他の準備

  • 昼食:外食にするのか、お弁当を手配するのかを、撮影の規模やスケジュールに応じて事前に判断・準備をしておきます。
  • 備品:撮影シーンに応じて必要な備品がある場合は、自社で用意するかレンタルを手配します。業務に関する備品は、クライアント側にご用意をお願いする場合もあります。

撮影当日

撮影当日にあると便利な持ち物や、撮影で行われることについてご紹介します。

あると便利な持ち物

私が撮影に参加した際に、実際にあって便利だと感じたものを、まとめてみました。
案件内容や状況によって変わってくるかと思いますが、基本的な持ち物を中心にあげています。

① 印刷した香盤表・カットリスト
② バインダー
③ クシ&手鏡
④ホコリ取り
⑤テープ類
⑥ ペン
⑦ スマホ肩掛けストラップ
etc…

① 印刷した香盤表・カットリスト
クライアントやカメラマンなど、当日の参加者全員が確認できるよう、人数分の資料を念のため印刷して持っていきます。

② バインダー
印刷資料をまとめておけるよう、バインダーも準備しました。
当日の持ち運びや確認がスムーズになり、メモの書き込みもしやすかったです。

③ クシ&手鏡など
撮影中にモデルさんの髪が乱れることもあるので、ヘアメイクさんがいない場合は、クシや手鏡を持っておくとササっと直せるので用意しておくと便利かと思います。

④ ホコリ取り
服やソファー、カーペットなどにあるホコリや糸くずなどを直ぐに取り除けるので、念のため用意しておくと良いかと思います。

⑤ テープ類
養生テープは、不要なものを一時的に固定したり、商品のロゴを隠したりする際に使用するケースが多いです。
また、細めのマスキングテープやビニールテープは、小物の配置位置を床に示す「場ミリ」として使用できるため、撮影当日はあらかじめ持参しておくと便利です。

⑥ ペン
メモの書き込みや、テープなどに文字を記載する際には、状況に応じてボールペンや油性ペンを使い分けて使用します。

⑦スマホ肩掛けストラップ
スマホで写真を撮ったり、別の連絡を確認したりする際に、肩掛けストラップがあると身軽な上、すぐに手に取れるので、個人的にすごく便利でした。

撮影前のすり合わせ

撮影メンバーが全員揃ったら、あらかじめ準備した香盤表やカットリストをお渡しします。
オフィスで撮影する場合などは、入館方法や移動の動線などをクライアントと確認します。

撮影中

撮影自体はプロのカメラマンさんにお任せする部分もありますが、必要なカットが撮れているかや、時間が押していないかなどを確認しながら進行していく必要があります。

また、オフィス内で撮影する場合は、その場でお仕事をされている他の社員の方への配慮や、
写真に必要がないティッシュやペットボトルなどの備品を一時撤去させていただく必要があります。

最終チェック・片付け

全て撮り終えたら、カットに抜けがないかの確認をします。
また、備品など撤去していた場合は、必ず元の場所に戻すことが大切です。
その際、撮影前に最初の状態を写真で記録しておくことで、スムーズに原状復帰を行うことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回まとめてみたことで、改めて事前準備の重要さをひしひしと感じました。
まだまだ経験は浅いですが、今回の気づきを次の撮影に活かしつつ、スムーズに動けるよう頑張りたいと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。