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ネクストトレンド「Y3K」とは?

Yu Saito
Designer

こんにちは。デザイナーのsaitoです。
早速ですが、みなさんは「Y2K」というワードをご存知でしょうか?

「Y2K」とは2000年代初頭に流行したスタイルのことで、近年Z世代を中心にレトロブームが再燃したことでファッションやメイクのスタイルを中心に流行しました。
また、Webサイトにおいても「Y2K」を彷彿させるデザインのものも多く見受けられました。

今回のブログでは、その「Y2K」の進化版と言われているネクストトレンド「Y3K」についてご紹介したいと思います。

「Y3K」とは?

「Y3K」とは「3000年」の略で、AIやメタバースなどから影響を受けている近未来的なスタイルのことです。
SF・サイバー・ゲーム世界・仮想現実など近未来を連想させるようなデザインとフューチャリスティックな雰囲気が特徴となっています。
近年「Y2K」の進化版として、中国のSNS「小紅書(RED)」・ハイブランドのコレクション・韓国アイドルの「aespa」のミュージックビデオで使用されたことで話題を集め、中国・韓国などアジア圏を中心に世界中でネクストトレンドになると予想されてるスタイルになっています。


Dieselの2022年秋冬コレクションでは、「Y3K」を彷彿させる近未来的なメタリックなパンツ・トップス・リュックのルックが登場しました。


さらに、2024年 プレ・スプリング・コレクションでも、デニム素材にメタリックな質感の素材を融合させたワンピースにシルバーのアンクレットを合わせた「Y3K」を彷彿させるルックが登場しました。


韓国アイドル「aespa」のミュージックビデオ

また、韓国アイドル「aespa」のデビュー曲「Black Mamba」では、ネオンライトのカラフルな世界観のセットやアバターを混在させた未来感のある表現、ラメ・メタリックな衣装や厚底のブーツが「Y3K」を彷彿させています。
またグループ名である「aespa」には「自分のもう一人の自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する」という意味が込められており、メンバーには一人一人アバターが存在しているようで、設定も未来的でユニークなものになっています。

「Y3K」のデザインの特徴とは?

さて、このネクストトレンドと言われている「Y3K」ですが具体的にどのようなデザインのものでしょうか?
実際に「Y3K」のスタイルだと言われている事例を見ながら考察してみたいと思います。

まず、「Y3K」のスタイルだと言われている事例を見てみましょう。


こちらは、スケルトンのセット・シルバーのアクセサリー・ユニークな形のネイルやメイクなどが、ユニークで未来的な世界観が「Y3K」を彷彿させています。


こちらは、メタリックで不思議なオーバル形のアイシャドウにシルバーのビーズ、ビニールっぽさのある艶感のあるリップなどの合わせが少し非現実的でCG感も出ており「Y3K」を彷彿させています。アイシャドウのカラーもシルバー・パープル・ブルーと宇宙っぽさがあります。
写真の中に少し覗かせているシルバーのピアスもシルバーのビーズとあっていて素敵です。


これらから特徴を列挙してみると、以下のようになりました。

  • SF・サイバー・ゲーム世界・仮想現実・デジタル・アバター、宇宙など近未来を連想させるような雰囲気・モチーフ・カラー
  • 不思議でユニークな形
  • グリッター・ラメ・メタリック・ネオンなど輝きをまとった表現
  • クリア・スケルトン・シアー素材を用いた表現
  • AIモデリングのようなCG感、3D ARTが施されているビジュアル


上記の特徴からWebサイトで「Y3K」のデザイン表現を用いているものも探してみました。早速ご紹介します。

こちらはデジタルスタジオ「REBOOT STUDIO」のサイトです。創造的なテクノロジーを使用して作る革新的なデジタル空間や製品を、メタリックで鏡のようなグラフィックで表現しています。


こちらはスタートアップ企業などの未来に向けて革新的な企業に対してWeb制作を提供している会社「SYNCRELY STUDIO」のサイトです。サイト内のグラフィックやアイコンをメタリックな質感の3Dグラフィックにしたり、透過の表現を使用するなど「Y3K」を連想させるデザイン表現を用いて革新的で未来感のある印象のサイトになっています。


こちらは、デジタルアートのプラットフォームである「LVCIDIA」のサイトです。写真や動画部分に「Y3K」が取り入れられています。できてまもないデジタルアートを「Y3K」の表現で未来感を演出しています。

おわりに

今回のブログでは、ネクストトレンド「Y3K」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
個人的には、過去のものではなく、未来を連想したスタイルの誕生は面白いなと思いました。
こうしたスタイルの誕生には、近年、NFTやAIなどが台頭するなどテクノロジーが発展してきた背景もありそうですね。
近未来的な商材のもの・革新的な表現が必要な際に使用すると良さそうだなと思いました。
今後、日本でもこの「Y3K」がどれくらい盛り上がりを見せるか楽しみにしたいと思います。
それでは、また。