スクロールでwebサイトを魅力的に見せる! パララックスデザインについて

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こんにちは、デザイナーのチョウです。

私はWebサイトを制作する際、どのようにみてほしい箇所に注目させつつ、魅力的に感じてもらえるか、さまざまな手法を取り入れて案件に取り組んでいます。

今回はウェブデザインの手法の一つである、パララックスデザインについてまとめてみたので是非ご覧ください。

パララックスとは

パララックスは、視差(parallax)効果のことです。
背景と前景の要素が異なる速度でスクロールすることによって、奥行きや立体感を演出することで、静的なデザインよりも視覚的かつ魅力的にインタラクティブな体験が与えられ、ユーザーエクスペリエンスを向上させる効果があります。特にランディングページやストーリーテリング重視のサイト、商品プレゼンテーションに用いられることが多いです。

パララックスデザイン4つの効果とwebサイト事例

魅力的な視覚効果:

視差効果によって、2Dの平面から3Dの立体的な印象を与えます。スクロールするたびに流れるような動きがwebサイトにダイナミックさをもたらしつつ、背景と前景が連携することで、コンテンツがより洗練されたイメージになり、総合的なデザイン性を向上させます。


(参考:外部事例)BEAMS + STARBUCKS® Find My TOGO | スターバックス コーヒー ジャパン

ビームスとスターバックスがライフスタイルをさらに豊かにするため提案する、コラボレーショングッズのランディングページです。
スケートボードをするアクティブな日常のシーンと使用するアイテム、後ろのテキストにパララックス効果を取り入れ、立体的な表現にすることで、それぞれライフスタイルでの使用シーンがよりリアルにイメージできるように演出されていますね。


ページのフローの改善:

パララックスによって情報をひとつひとつ順番に見せていくことができるので、ユーザーがページをスクロールする際に、届けたい情報を魅力的に伝えることができます。


(参考:外部事例)DEMI DO | デミ コスメティクス

デミコスメティクスの新ブランド「DEMI DO」のブランドサイトです。
スクロールに合わせて製品詳細やラインアップなどの情報がテンポよく展開されていて、情報量が多いぺージでもコンテンツを魅力的にしっかりと伝えています。


ストーリーテリングの強化:

スクロールする度に新たな情報が現れるため、ストーリーをスムーズに展開でき、流れをより明確に伝えることができます。その結果、ユーザーはストーリーやコンテンツに没入しやすくなります。


kaonavi universe | カオナビの個性が集う場所

先日弊社で担当した案件、株式会社カオナビの特設サイト「kaonavi universe」。
オープンニングではロゴが銀河へ変化し、そこへ入り込むような動きを展開することで星群に辿り着くストーリーをスムーズに表現しています。ページ下部の宇宙から地球に辿り着くシーンでは、パララックスを使用することで、ストーリーがわかりやすくなり、印象に残るエンディングになります。
パララックスを活用してストーリーを示唆することで、ユニークで魅力的な表現をすることができます。


インタラクティブな体験の向上:

ユーザーのスクロールやマウスの動きに反応してコンテンツが動くため、ユーザーは能動的に操作してくれるようになります。そのため自然とWebサイトへの興味関心が高まり、滞在時間を長くすることができます。


(参考:外部事例)PART Architects

ある建築家のポートフォリオサイトです。
3D空間のような背景が固定されて、スクロールやマウスの動きよる作品やプロフィールの画像がパララックスで現れるユニークな表現。続々と出てくるコンテンツがワクワクさせてくれるため、思わずいろんなところを触ったり、見てみたくなりますね。


以上のように、パララックスデザインを活用することで、視覚的に興味を引いたり、ユーザーエンゲージメントやストーリーテリングを高めることができます。その結果、ブランドが伝えたいメッセージや価値観が強調され、ブランドに対するユーザーの感情的な共感や信頼感を高めることができます。

パララックスデザインを導入する際の注意点

Webサイトのデザインにおいて、パララックスデザインは非常に人気がありますが、取り入れ方には注意が必要です。以下、パララックスデザインを導入する際の注意点をいくつか挙げさせていただきます。

ユーザーエクスペリエンスの考慮:
過度なアニメーションや動き、情報の過剰な段階的提示がユーザーに混乱をもたらす可能性があるため、バランスを保つことが大事です。デザイン性や印象だけに重きを置かずに、ユーザーの見やすさや使いやすさを考慮したデザインにしていきましょう。

パフォーマンスと読み込み時間:
アニメーションや動きを多用すると、ページに負荷がかかり読み込み速度を遅くしてしまったり、ユーザーエクスペリエンスを低下させてしまう恐れがあるため、注意を払い最適化を行うことが重要です。

一貫性の維持: 
パララックスデザインは、異なるデバイスなどで一貫性を保つことが難しい場合があるので、端末ごとにアニメーションを変えることが必須です。スマホとPCの両方のデザインを作るコスト、手間を考慮する必要があります。

おわりに

視覚的に奥行きのある印象を与えることと サイトへの興味関心を引き出すためにも、パララックスデザインはとても効果的な手法だと思います。単なるおしゃれで先進的な印象を与えるだけではなく、ウェブサイトの目的やコンテンツに合わせて、パララックスを適切に活用して、思わずスクロールしたくなる魅力的なWebサイトを目指していきましょう!

今後のWeb制作でご参考になればうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。