半人前デザイナーがこれまでによく受けた指摘6選。

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こんにちは。丑澤です。デザイナーとして転職し、1年と4ヶ月が経過しました。
今回は、これまでにデザイン作業で先輩や上長からよく受けてきた指摘を6つ選抜してみました。(かなり絞って紹介しており実際はこの10倍以上は指摘を受けています)

最初からデザインしない。まずは基本に忠実に。

最初の頃、レイアウトをちゃんと組み立てずに最初から色をつけたり要素をいじってデザインして、結果「何が伝えたいのかわからないデザイン」になってしまうことが度々ありました。
デザインの基礎・基本は一流デザイナーのこれまでの知見が結集して出来ているもので、一見自由に見えるデザインでも実はしっかりデザインの基本が抑えられているものが多いです。

この指摘を受けてから、まず基礎に沿ってわかりやすい構造や配色を心がけたり、オーソドックス・王道なデザイン(大手企業のコーポレートサイトなど)を意識してみるようにしています。

起承転結が成り立つように構成する。

人の視線の動きに沿って起承転結が成り立つように情報を置くことで、ストーリーが生まれ、ユーザーはよりスムーズに情報を読み進めることができます。Webサイトのワイヤーフレームを作る際にも、「音読して内容が理解できるぐらいに構造をしっかり作る」とよくアドバイスいただきました。
これが考えられていない場合も「何が伝えたいのかわからないデザイン」になります。見た目は良くても内容が伝わらなければ良いデザインとは言えません。

今も、まずわかりやすい構造を作り、その後に色や書体を変えたり作りたい雰囲気のデザインする、という作業の順番を意識するようにしています。

客観的に見る

自分のデザインを何回も見ているとどうしても自分目線になってしまいがちです。
例えば文字のジャンプ率や配色を、自分では変化をつけたつもりが第三者から見ると差が微妙過ぎて伝わらなかったり…ここは今も苦手なところで、どうしたら常に客観的に自分のデザインを観察できるのか試行錯誤しています。

よくやることは、提出する前に一回別の仕事をするなど、間を置いて確認するようにしたり、Webサイトのデザインの場合はデスクトップだけでなくノートパソコンに入れて確認したりするようにしています。

指摘された意図を考える

例えば「この部分がわかりづらい」と言われたら、とりあえずそこだけいじるのではなく、なぜそう言われたのかをまず考えることが重要です。ある程度経験のある人は、見ただけで「あ、ここ考えてないな」というのがわかるらしく、度々考えずに修正反映したのがバレて注意されました。。

ここでも客観的な視点が必要になってきますが、そのデザインの何が悪いのか原因を冷静に分析してそれが解消できる答えを自分なりに作る、というのが大切です。原因は指摘された箇所だけではなく、全体のレイアウトや他の要素のせいで悪く見えてしまう場合もあるからです。

この作業は自分の頭でデザインを考える良い練習にもなります。

最初のデザインにこだわらない

自分なりに苦労して試行錯誤して作ったデザインほど、「これ以上はないだろう」と思い入れを抱きがちです。私もよくそうなるのですが、その時に「なんか違う」「もっと違う表現ない?」と指摘を受けてしまうと、頭の切り替えが中々できず、迷走に入ってしまいます。

私がそうやってまんまと迷走に入っている時によくアドバイスされたのが、「思い切って真っ白のpsdからやり直す」でした。苦労して作ったデザインを捨てるのは結構勇気が入りますが、そこにこだわり続けたところで思考の転換はできません。思い切って真っ白な状態からやり直す方が、意外と早く答えが見つかりやすいです。

自分なりの答えを持つ

デザイン作業を進めるうち、わからないことや迷うことは多々出てきます。
「このバナーはブランドのロゴ入れたほうがいいのかな?」
「ここ、素材もテキストも何もきていないけどどうしたら?」……
また、フォントや色の選定でも迷ったりします。

そんな時私がよく言われたのは、「自分なりに答えを持つ」ということです。
最初の頃「ここってどうしたらいいですか?」と先輩に聞くことが多かったですが、そこで「それは自分で決めていい。ただそう考える根拠をちゃんと自分で持って」と言われ、そこで「そうか、これもデザイナーの仕事なんだ」と気付きました。

デザインには唯一の正解がないため、答えを作りその責任を持てるのはそれを担当したデザイナーしかいません。お客さんにデザインのプレゼンをする時も、根拠が説明できれば信頼に繋がります。

以上、私がこれまでに受けてきた指摘をご紹介しましたが、今思えば、これらのことは色んな本や記事でも似たようなことが書いてありました。読んでわかったつもりでいましたが、実際の作業で指摘されるまでは自分ができていないことに気付いていませんでした。

やっぱり一番学びが多いのは実践です。これからも一人前のデザイナーを目指して色んな案件をこなしていきたいです。
それでは、また。

※画像はすべてイメージです。